過去記事の「nofollow」を「ugc」「sponsored」へ変更する必要はありますか?

過去記事の「nofollow」を「ugc」「sponsored」へ変更する必要はありますか? WEB全般
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・今まで「nofollow」付けていた記事のリンクはどう修正すればいいの?
・「nofollow」「ugc」「sponsored」が必須なのかを知りたい
・過去記事の「nofollow」を「ugc」「sponsored」へ変更する必要はありますか?

こんな悩みを解決します。

Googleがaタグの「rel=”nofollow”」の取り扱いを変更したと聞いて、どう変わるのか心配に思っていませんか?

でも、Google内での扱いが若干変わっただけで、ユーザーはあまり意識しなくてもいいようですよ。

【この記事のまとめ】
過去記事の「rel=”nofollow”」はそのままで大丈夫。
新規記事はbing対応で「rel=”nofollow sponsored”」の併記してもよい。
アフィリエイトリンクは「rel=”nofollow”」必須
・ナチュラルリンクはrel値をつけない方がいい。

【この記事で書かれていること】

  • 「nofollow」「ugc」「sponsored」それぞれの意味
  • 3つのrel属性の使い方
  • bingでの「nofollow」「ugc」「sponsored」の取り扱い
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「nofollow」、「ugc」、「sponsored」それぞれの意味

ミーティング風景

15年前の2005年に、ページのリンク先が自分のサイトと関係性が無いことを表すために「nofollow」属性が導入されて、SEOの戦いの連続でした。

当時、Googleの検索順位を決める要素に、外部からのリンクが多いほど有益な内容だと見なすアルゴリズムがあり、たくさんの人から参考資料にされている記事は役に立つ記事だという目安にされていました。

それを逆手にとって、ブログのコメント欄にリンクを書き込み、大量のサイトからリンクを受けているように装う手法「スパムリンク」が蔓延し、Google側ではそれが検索順位に影響しないように「nofollow」属性を付けることを提案しました。

そうするとSEOする側からもリンクジュース理論で「nofollow」を利用するという連続でした。

そして、「何でもかんでもnofollow」となっていったわけです。

今となっては意味が無いのですが、他人のサイトにドメインパワーを提供したくないという気持ちで「何でもかんでもnofollow」する人が多かったですね。

そして今回、その考えをリセットして、適切にリンクの関係性を定義しようという動きになりました。

そして、15年間のページ資産にある「nofollow」はそのままにし、これからは関係性を細分化することになります。

ちなみに、「ugc」「sponsored」はGoogleのクローラーに向けた属性値で、HTML5では設定されていません。
Yahoo!知恵袋・Wikipedia・SNSなどでugcが使われていないのは正式にHTML5に入っていないのが理由でしょうか?
HTML5のrel属性値はこちらに一覧になっています。

existing rel values - Microformats Wiki

existing rel values · Microformats Wiki

「nofollow」はオールマイティだけど強制力は無し

今まで「nofollow」を推奨されていたものの内、「ユーザー作成コンテンツ」と「広告リンク」が「ugc」と「sponsored」に分かれました。

どちらにも当てはまらないものは今まで通り「nofollow」のままになります。

今までと違う所は、「nofollow」を「ugc」か「sponsored」のどれかという判断をgoogleが自己判断し、もしくは、「nofollow」扱いもしないことを選択できることです。

今までは「rel=”nofollow”」が付いているリンクは検索クローラーが巡回しないと約束されていましたが、2019年9月の発表で「ヒントにする」と変更になったからです。

Evolving “nofollow” – new ways to identify the nature of links
Official news on crawling and indexing sites for the Google index

Official Google Webmaster Central Blog: Evolving “nofollow” – new ways to identify the nature of links

すべてのリンク属性(スポンサー、UGC、nofollow)は、検索内で検討または除外するリンクに関するヒントとして扱われます。

「ugc」はコメント欄

ブログのコメント欄には、サイトの著者以外の誰でも勝手に書き込みが出来ます。
それを利用して、自分のサイトへのリンクを書き込んで自分のサイトの評価を上げようとする「コメントスパム」と呼ばれる手法が流行りました。
Googleでは、評価リンクと非評価リンクを分けるために、コメント欄のリンクに「nofollow」属性をつけるように求めていました。

そして、nofollowがコメントスパム以外にでも使われるようになったので、コメントスパム用には「User Generated Contents」(サイトの著者では無くユーザーが作成したコンテンツ)には、頭文字「ugc」属性として切り分けることになりました。

「sponsored」はお金を貰うリンク

対価を得て張っているリンクのことです。

  1. 純広告
  2. 記事広告
  3. アフィリエイトリンク
  4. 有料被リンク

(以下のヘルプ記事に、Googleの立場からはSEO目的で対価を支払っての被リンクはガイドライン違反と言っていますが。)

Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー | Google 検索セントラル  |  ドキュメント  |  Google for Developers
スパムに関するポリシーには、ページまたはサイト全体の掲載順位が下がったり、Google 検索から完全に除外されたりする原因となる動作や手法が詳しく記載されています。

リンク プログラム – Search Console ヘルプ

それから、公式に何回も発言がありますが、Googleはアフィリエイトのリンク自体をペナルティとしません。

サイトの内容が検索ユーザーの意図に合うことが目的なので、ペナルティを恐れて「sponsored」または「nofollow」をつけないことは、かえってペナルティ対象となります。

「nofollow」、「ugc」、「sponsored」3つの違い

3つのrelの属性値についての公式ヘルプは以下のページです。

301 Moved

Google に外部リンクの関係性を伝える – Search Console ヘルプ

3つの使い方の違いをまとめてみます。

今までは、記事の投稿者がサイト中にあるリンク先との関連を持ちたくない時、「nofollow」を付けて検索エンジンに通知していました。

そうすることによって、自サイトとリンク先の低質なサイトとの関係性が無いとGoogleやbingに教える意味がありました。

これからは、今までの「nofollow」にあたるものが3種類に分かれました。

  1. ユーザーによって作成されたリンクなので、サイト執筆者と関係が無い事、リンク先の責任を持たない事を表す「ugc」。
  2. 対価を得てリンクしている商品ページへのリンクと、そうでは無いリンクを分けて解析できるようにする「sponsored」。
  3. 「ugc」「sponsored」以外で自分のサイトとの関係が無いことをGoogleに提示したい時に使う「nofollow」。これは過去の記事でrelを修正していない時にも対応出来るように残されています

このrel属性値の通知をGoogle公式では「hint」という単語を使っていますので、リンク関係を解析するアルゴリズムAIはもう育っているのでしょう。
AI判定に補足するという意味での「ヒント」はないでしょうか。


次ページ:これからの3つのrel属性の使い方


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